2025年 さらに大きな影響力: 目的主導型ブランドの力

消費者とブランドの関係は常に変化しています。トレンド、行動、経済の流れは常に変化しており、これらの要因はすべて、消費者が日々行う購入決定に影響を与えています。そのため、HAQM Adsは2021年以降、消費者にとって重要な価値観と、それがブランドプリファレンスにどのような影響を与えるかを理解するため、「さらに大きな影響力」調査を実施してきました。今年、HAQM Adsはカナダ、英国、米国に焦点を当てて調査を行い、これらの地域の消費者が買い物をする際にどのような優先事項を考慮するかを理解することに取り組みました。1
調査結果によると、消費者は依然として予算を意識し、自分に合った価値観を持つブランドをサポートしたいと考えており、ニーズを継続的に再評価しながらサステナビリティとブランドの信頼性を考慮に入れています。ブランドは消費者とつながる際にこれまで以上に意図的に取り組む必要があり、大規模に関連性を持たせることが、ブランドと消費者の間に有意義な瞬間をもたらすのに役立つ可能性があります。ブランドが共通の価値観を通じて消費者との信頼を築くにはどうすれば良いか、調査の全体をご覧ください。
消費者は複数の優先事項に悩まされている
過去1年間のインフレ率の上昇と下降により、消費者は買い物予算に気を配っています。消費者の81%が、より効果的に買い物をするために自分のニーズを再評価していると回答しています。同様に、回答者の77%が最近自分の生活様式を変え、自分にとって本当に重要なことに集中するようにしたと答えています。
カナダ、英国、米国の回答者が、より効果的に買い物をするために自分のニーズを再評価していると回答したことを示すグラフ: カナダ: 83%、英国: 81%、米国: 80%
消費者が買い物のニーズを検討するにあたり、依然として価値観が意思決定における重要な役割を果たしています。実際、10人中8人は、経済が不確実な時期には中小企業を支援することや中小企業から購入することを検討していると答え、回答者の79%は自分に合った価値観を持つブランドから製品やサービスを購入する傾向が高いと答えています。
自分に合った価値観を持つブランドから商品やサービスを購入する可能性が高いと答えた回答者の割合。
消費者は依然として予算を意識しているにもかかわらず、回答者の67%が、自分にとって重要な理念に資金や物資を寄付するブランドを積極的に支援していると答え、英国のお客様においてこの傾向が顕著です。
消費者にとって最も重要な理念とは
ヘルスケア、ウェルネス、経済の不確実性、メンタルヘルスは消費者にとって最初に想起される事柄であり、お客様が最初に考えることは健康と資金の優先事項であることが明確に示されています。
消費者にとって重要な理念のトップ4
カナダ | 英国 | 米国 |
1.ヘルスケア/ヘルスケアへのアクセス(44%) | 1.ヘルスケア/ヘルスケアへのアクセス(36%) | 1.ヘルスケア/ヘルスケアへのアクセス(34%) |
2.健康とウェルネス(25%) | 2.健康とウェルネス(28%) | 2.健康とウェルネス(26%) |
3.経済の不確実性(25%) | 3.メンタルヘルスに対する意識(25%) | 3.経済の不確実性(25%) |
4.メンタルヘルスに対する意識(23%) | 4.経済の不確実性(21%) | 4.メンタルヘルスに対する意識(22%) |
カナダ、英国、米国の回答者のうち、自分にとって最も重要な理念の上位4つを挙げた回答者の割合。

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消費者は購入という形で投票しているようなものなので、ブランドにとって、お客様が深い関心を寄せる問題に注意を払うことは重要です。消費者が支出をより綿密にモニタリングしている場合はなおさらです。
経済の変化に直面しても、消費者は自分に合った価値観を持つブランドへのロイヤルティを維持します。これは、共通の価値観を通じて消費者とつながることの力を示しています。
消費者の信頼を得るにはさまざまな形がある
ブランドと消費者の間のやり取りは非常に速いだけでなく、非常に有意義なものでもあります。買い物からストリーミング、ブラウジング、ゲームなど、消費者はさまざまなデバイスやフォーマットでブランドとやり取りします。つまり、ブランドは信頼を得て永続的な関係を築くことができるメッセージを伝える機会が十分にあるということです。
しかし、お客様との適切な量のエンゲージメントを決定するのはデリケートな技術です。
いつ、どこでブランドとやり取りするかを自分で決めたいと考えている回答者の割合。
回答者の65%は、製品を購入する際、選択できる製品が非常に多い場合でもブランドが非常に重要だと答えています。ブランドは消費者にとって重要であり、その価値観も重要です。
ブランドに対する消費者の期待と、グローバルな社会的倫理的理念への取り組みは進展しています。最も注目すべき点は、回答者の87%が、特にこのような困難な時期こそ、ブランドが世の中の役に立つように自分たちの役割をもっと果たすべきだと答え、回答者の79%が、人道的危機や自然災害の際にブランドが行動を起こすことが重要だと答えたことです。
特にこのような困難な時期こそ、より多くのブランドが世の中の役に立つように自分たちの役割を果たすべきだと答えた回答者の割合(87%)、人道的危機や自然災害の際にブランドが行動を起こすことが重要だと答えた回答者の割合(79%)。
消費者は、変わりゆくグローバルな課題を乗り越え、ブランドが果たすべき役割に目を向ける中、サポートや擁護のメッセージを提供する以上のことを行うブランドを支援したいと考えています。消費者は、現実的で有意義な行動を取るブランドを支援したいと考えており、回答者の64%が、信頼できる本物のブランド、商品、サービスにより多くの金額を支払っても良いと考えています。
信頼できる本物のブランド、商品、サービスにより多くの金額を支払っても良いと考えている回答者の割合。
ブランドが信頼を獲得する方法には、状況や体験が影響する可能性がありますが、それは商品の品質からカスタマーサービス、ブランドの評判など、多岐にわたります。ブランドにとって、消費者からのこうした高まる期待を聞き入れ、これらの側面や問題をどのように重要視しているかを理解し、すべてのカスタマーエンゲージメントにおいて質の高い体験を推進することに注力することが重要です。
ブランドが消費者から信頼を得るための方法トップ3:
- 高いコストパフォーマンス(36%)
- 高品質の商品/サービス(28%)
- 低価格を提示(26%)
ブランドがお客様とより意図的で関連性の高いエンゲージメントを築こうとする中、ブランドが信頼を得るためには、お客様の価値観、体験の好み、ブランドや商品の信頼性に対する期待を考慮することが不可欠になります。ブランドは、HAQM DSPのようなオムニチャネルマーケティングソリューションを活用することにより、お客様がいる場所でお客様に接することができます。このようなソリューションは選択肢と柔軟性を提供し、ブランドと消費者の間に有意義な瞬間をもたらすことができます。
カスタマージャーニー全体にわたるHAQMのシグナルを活用して、ブランドと顧客をより正確に結びつけましょう。HAQMの何兆ものブラウジング、買い物、ストリーミングのシグナルを活用すれば、さまざまなデジタルタッチポイントでより関連性の高い広告体験を配信できます。当社の相互運用可能なテクノロジーは、HAQM独自のシグナルとパブリッシャー独自のデータを組み合わせ、ファーストパーティのインサイトやサードパーティのデータプロバイダーと連携して、メディアへの投資を強化し、適切なオーディエンスに適切なメッセージを適切なタイミングでリーチします。
サステナビリティを重視するお客様はブランドにより多くを期待している
2024年には、調査対象の半数を超える消費者回答者が、ビジネス慣行においてよりサステナブルなブランドを積極的に探していると答え、英国の消費者の間では前年比(YoY)で大幅に増加(+14%)しています。また、女性(66%)とZ世代(74%)の消費者は、ビジネス慣行においてよりサステナブルなブランドを積極的に探している回答者の上位グループでした。これは、これらのお客様グループにとってこのトピックの重要性を示しています。
サステナビリティは幅広いトピックです。調査対象の消費者によると、特に重要な環境問題には以下のものがあります。
- 気候変動/地球温暖化(34%)
- 水質汚染/飲料水の水質(25%)
- プラスチック廃棄物(24%)
- 大気汚染/大気質/スモッグ(22%)
- 野生生物の生息地/公園の消失と自然保護区の保全(22%)
消費者はブランドのサステナビリティへの取り組みに関心を持っている
消費者が、サステナビリティを重視し、環境への取り組みを実証するために真剣に取り組んでいるブランドを喜んで支持したいと思っていることは明らかです。消費者はまた、このトピックに関してブランドからのさらなる行動を期待しています。実際、回答者の75%が、環境に対する責任を免除されているかのように振る舞うブランドにうんざりしていると答えています(70パーセンタイルのほぼすべてのコホートがこれに同意しています)。
環境問題に対する責任を免除されているかのように振る舞うブランドにはうんざりだと述べている回答者の割合。
特に回答者の10人中6人近く(59%)が、購入先の企業やブランドがサステナビリティに取り組んでいることが重要だと答えたため、ブランドはお客様からのこれらの期待を聞き入れることを検討する必要があります。これは特定のグループではさらに高い結果が見られました。英国の回答者(65%)、ノンバイナリーと回答した消費者(65%)、女性(61%)、Z世代とミレニアル世代(いずれも65%)、都市部の回答者(64%)。
購入先の企業やブランドがサステナビリティに取り組んでいることが重要だと答えた回答者の割合
サステナビリティを重視するお客様は、このトピックを支持するブランドに積極的に投資します。実際、半数を超える回答者(51%)が、サードパーティによるサステナビリティ認証を受けた商品により多くの金額を支払っても良いと答え、英国のお客様においてこの傾向が顕著(54%)です。世代別の観点から見ると、ベビーブーム世代のわずか37%と比較して、Z世代とミレニアル世代の両方の回答者(各コホートで59%)が、より高い金額を支払っても良いと答えています。
「有言実行」とサステナビリティを重視する消費者の高まる期待
お客様は、よりサステナブルなブランドへの支持と真の関心においてより情報通になっており、この理念へのブランドの取り組みについて調査を行っています。13のカテゴリー2にわたって、購入前にサステナビリティやよりサステナブルな選択肢について調査する可能性はどの程度かを尋ねたところ、消費者は、食料品(51%)と車&バイク(41%)について調査する傾向が最も高いと回答しました。これは、Z世代やミレニアル世代などの若い世代にとっても非常に重要でした。彼らは、よりサステナブルな選択肢について購入前に調査を実施する可能性を13のカテゴリーすべてで40%以上にランク付けしました。
消費者がサステナビリティへのブランドの取り組みに関する調査を掘り下げて行う中、回答者は、購入前にサステナビリティやサステナブルな選択肢を調査する際に、特に信頼できる情報源として次の点を挙げました。
- サードパーティ認証(例:フェアトレード、エネルギースター、オーガニック、カーボンニュートラル認証、アニマルウェルフェア認証など)(34%)
- サステナビリティの専門家、支持者、グループ(アプリやウェブサイト)(30%)
- 一般的な情報を探すための検索エンジン(Google、Bing、Yahooなど)(30%)
また、サステナビリティへの取り組みに対する「有言実行」について言えば、消費者回答者の54%が、企業やブランドがサステナビリティへの取り組みを示す最も信頼性の高い方法は、中核となる製品(つまり、よりサステナブルな商品やサービス)を通じて行うことだと考えていると答えています。
サステナビリティを重視する消費者のショッピング体験を支援するため、自社の商品やサービスに対して信頼できるサードパーティ認証を得るための貴重な機会をブランドが検討することをお勧めします。Climate Pledge Friendly(CPF)のようなプログラムは、サステナビリティ認証を受けた商品をCPFバッジでアピールすることで、この実現を支援しています。
Climate Pledge Friendlyは、信頼できるサードパーティ認証機関と提携して独自の認証を作成し、サステナビリティ基準を満たす商品を紹介して自然保護を支援する取り組みをサポートしています。

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HAQM Adsでサステナビリティを重視するお客様にリーチする
お客様は、購入する商品、サポートするブランド、優先順位が変化する中で好みがどこに向かっているかに注目しています。HAQMの社内分析によると、米国では3,400万人を超えるお客様が、12か月間にHAQMでサステナビリティ機能を備えた商品を3つ以上購入しました3。4 米国のHAQMでサステナビリティを重視するお客様は、次のような傾向があります。 5
- 36%がミレニアル世代(HAQMの平均的なお客様よりも18%高い)
- 62%が女性(HAQMの平均的なお客様よりも13%高い)
- 36%が世帯収入が15万ドルを超えている(HAQMの平均的なお客様よりも21%高い)
- 43%が学士号以上の学位を取得している(HAQMの平均的なお客様よりも25%高い)
こうした価値観を重視する消費者とのつながりにはさまざまな形があります。たとえば、HAQMで閲覧、買い物、ストリーミング、ゲームをしている場所でこのような消費者にリーチすることができます。HAQM Adsは、ブランドがこれらのエンゲージメントの分野やお客様が時間を費やすことを好む分野全体にわたって、オーディエンスをより深く理解するよう支援します。
付録
以下の記述に同意する消費者の割合 | 合計 | カナダ | 英国 | 米国 |
より効果的に買い物をするために、ますます自分のニーズについて考え直しています。 | 81% | 83% | 81% | 80% |
最近、自分の生活様式を変え、自分にとって本当に重要なことに集中するようにしました。 | 77% | 78% | 76% | 76% |
特に経済が不確実な時期には、中小企業の経営者を支援することや中小企業から購入することが私にとって重要です。 | 82% | 81% | 83% | 81% |
自分の価値観と合う価値観を持つブランドから商品やサービスを購入する可能性がより高くなります。 | 79% | 78% | 81% | 78% |
自分が重要と考える理念のために資金や物資を寄付しているブランドを支援するように心がけています。 | 67% | 68% | 69% | 65% |
いつ、どこでブランドと接するのかは自分で決めたいと考えています。 | 91% | 91% | 91% | 91% |
私が商品を買うとき、ブランドは私にとって非常に重要です。 | 65% | 61% | 68% | 65% |
特にこのような困難な時期こそ、より多くのブランドが、世の中の役に立つように自分たちにできることをすべきです。 | 87% | 89% | 89% | 83% |
人道的危機や自然災害の際にブランドが行動を起こすことは、私にとって重要です。 | 79% | 78% | 79% | 79% |
信頼できる本物のブランド、商品、サービスにより多くの金額を支払っても良いと考えています。 | 69% | 64% | 75% | 69% |
ビジネスプラクティスがサステナブルなブランドを積極的に探しています。 | 61% | 60% | 65% | 58% |
調査対象消費者にとっての主な環境問題: | ||||
気候変動/地球温暖化 | 34% | 36% | 34% | 32% |
水質汚染/飲料水の水質 | 25% | 23% | 23% | 28% |
プラスチック廃棄物 | 24% | 24% | 25% | 24% |
大気汚染/大気質/スモッグ | 22% | 23% | 20% | 24% |
野生生物の生息地/公園の消失と自然保護区の保全 | 22% | 19% | 27% | 20% |
環境に対する責任を免除されているかのように振る舞うブランドにうんざりしています。 | 75% | 76% | 77% | 71% |
私が購入する企業やブランドがサステナビリティに取り組んでいることは私にとって重要です。 | 59% | 57% | 65% | 54% |
サステナビリティのサードパーティ認証を受けた商品にはより多くの金額を支払っても構いません | 51% | 45% | 54% | 52% |
購入前にサステナビリティやサステナブルな選択肢を調査する際に特に信頼できる情報源:サードパーティ認証 | 34% | 34% | 36% | 34% |
購入前にサステナビリティやサステナブルな選択肢を調査する際に特に信頼できる情報源:サステナビリティの専門家、支持者、グループ(アプリやウェブサイト) | 30% | 28% | 32% | 31% |
購入前にサステナビリティやサステナブルな選択肢を調査する際に特に信頼できる情報源:一般的な情報を見つけるための検索エンジン(Google、Bing、Yahooなど) | 30% | 30% | 27% | 31% |
消費者は、企業やブランドがサステナビリティへの取り組みを示す最も信頼できる方法は、中核となる製品(つまり、サステナブルな商品やサービス)を通じて行うことだと考えていると回答しました | 54% | 54% | 51% | 55% |
消費者にとって特に身近なサステナビリティ用語の上位4つは次のとおりです。 | ||||
気候変動 | 88% | 87% | 90% | 87% |
オーガニック | 85% | 83% | 84% | 87% |
サステナビリティ | 80% | 78% | 83% | 80% |
生分解性 | 78% | 79% | 78% | 78% |
消費者にとって身近ではないサステナビリティ用語の下位3つは次のとおりです。 | ||||
スコープ1、2、3の排出量 | 21% | 18% | 23% | 21% |
循環型経済 | 37% | 35% | 40% | 37% |
グリーンウォッシング | 41% | 38% | 48% | 38% |
1 Environics Researchと共同のHAQM Adsカスタム調査。2025年 さらに大きな影響力。2024年12月実施。データは、カナダ、英国、米国の集計を反映しています。調査対象国別の回答者数: カナダ: 1,042、英国: 1,036、米国: 1,033。合計 3,111。前年比の比較は、2023年に調査対象となったカナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、日本、英国、米国での地域の回答者サンプルの変化を反映しています。2024年には、カナダ、英国、米国の消費者を調査しました。
2 13のカテゴリー: 食料品、車&バイク、日用品、家庭用品、DIY・工具、エレクトロニクス、旅行とホスピタリティ、ファッション、通信、金融サービス、エンターテイメント、スポーツ用品とレクリエーション、上記以外。
3 「商品」とは、1つ以上のサステナビリティ機能を備えたHAQM商品を指します
4~5 参照元: HAQM Internalデータ、2023年7月1日~2024年6月30日、米国
6 *HAQM Internalデータ、2024年HAQM DSPは、お客様との直接的な関係を通じて認証済みリーチを実現し、当社のビジネス全体でオーディエンスにはたらきかけます。