ガイド

予算 – スポンサープロダクト広告の基本とベストプラクティス

スポンサープロダクト広告での予算の最適化に向けて知っておくべき情報をご紹介します。

スポンサープロダクト広告の予算の基本

新しいスポンサープロダクト広告キャンペーンを作成する場合、設定する予算は最も重要な考慮事項の1つです。

まず、設定した予算がビジネスにとって持続可能であることが重要です。第二に、割り当てられた予算は、広告目標の達成に役立つように調整する必要があります。

強力な戦略と当社のさまざまな機能や推奨事項を活用することは、広告戦略の成功に貢献し、期待どおりの結果が得ることにつながります。

スポンサープロダクト広告キャンペーンの1日の予算

1日の予算とは?

スポンサープロダクト広告キャンペーンに対して1日あたりに支払う金額のことです。

スポンサープロダクト広告キャンペーンを設定する際、1日の予算を設定できます。これは、広告キャンペーンの実施に費やす最大金額です。1日の予算を設定すると、支出を細かく管理しやすくなり、費用をより簡単に管理できます。

注意事項

1日の予算は、1か月間にわたって平均化されます。これは、特定の日に費やされる金額が、1日の平均予算より少なくなることもあれば、最大で25%多くなることもあるということです。この柔軟性により、トラフィックの多い日にメリットを得ることができますが、必要以上の出費を抑えることもできます。たとえば、1日の予算が10ドルの場合、ある日の実際の支出額が12.5ドル(25%増加)でも、全体的な月間支出は300ドルになります。1日の予算はいつでも変更可能です。

3つの重要なポイント

  • 適切な予算を選択します。 はじめに、広告を1日中継続して表示することに貢献する十分な予算を選択します。多くの広告主様には、キャンペーンごとに最低10ドル(または出品している国の同等額)を推奨していますが、常に支払い可能な予算を選択する必要があります。
  • 「予算」ページ(ベータ版)を利用します。キャンペーンを実行し、一定期間が経過すると「予算」ページに推奨予算が表示されます。これらの推奨事項により、キャンペーンのパフォーマンスに応じて予算を最適化できます。
  • 予算を見直します。 少なくとも2週間ごとに1回は、現在の予算がキャンペーンにどの程度貢献しているかを確認します。これにより、必要に応じて変更することができます。

「予算内で[広告を掲載]しましょう。無理のない予算を組まなければなりません。当社もそのようにしています。数値的データは、当社のビジネスにとって成長の測定に重要です」
ーGordie Murphy氏、米国の広告主様、Fishoholic社

予算超過

「予算超過」の定義

「予算超過」は、関連性の高いお客様に広告が配信されたために、実施しているキャンペーンに割り当てられた1日の予算が使い果たされた場合に発生します。

関連性の高いお客様に広告を表示するために利用できるインプレッションはすべて取られてしまうため、1日の予算はできるだけ早く消費されます。つまり、HAQM内で広告対象商品に接触するお客様が多数いる場合、予算が少ないと数分で使い切ってしまう可能性があります。キャンペーンが予算を超過すると、1日の予算がリセットされる翌日の午前0時まで広告が表示されなくなります。

注意事項

キャンペーンが予算超過した場合の対処方法は次のとおりです。

  • 予算超過になるのが早すぎますか? 予算を増やすか、予算を使い切っていない他のキャンペーンから一部を再配分します。多くのキャンペーンでは、「予算」ページ(ベータ版)に推奨予算が掲載されているため、参考にすると便利です。
  • 特定のタイミングで予算を超過しますか? 週末などいつも同じタイミングで予算を超過しているようであれば、予算ルールを適用して、特定の期間中に予算を増やすように設定してください。これは、一番必要なときに予算超過になる可能性を減らす上で役立ちます。

3つの重要なポイント

  • 通知を確認する - キャンペーンマネージャーにアクセスして予算超過の通知を確認してください。中国の出品者様の場合、WeChatに接続すると、WeChatの予算超過通知を受け取ることができます。
  • 予算管理機能の活用 - 「予算」ページ(ベータ版)にアクセスして予算ルールを活用することは、予算を最適化し、すぐに予算超過が起きないようにする上で役立ちます。
  • 予算を増やす - 予算を超過する場合、増やすことを検討してください。これにより、キャンペーンをより長期間実施するのに役立ち、1日のうちより多くの時間、購入者にブランドが表示されるようになります。

予算の最適化

キャンペーンを最適化する方法

予算を定期的に確認し、成果を確認することをおすすめします。ここでは、予算に関して発生する可能性のある状況と、その状況になった場合にキャンペーンを最適化する方法をご紹介します。

状況1: 予算を全額使い切りましたが、コンバージョンが見られます

アクション: 大変良いお知らせです。以下をお試しください。

  • キャンペーンが好調ですので、さらに売上を伸ばすのに役立つように予算を増やしてみましょう
  • パフォーマンスの低いキャンペーンや支出のないキャンペーンからこのキャンペーンに予算を再配分することを検討してください。これにより、売上を伸ばすキャンペーンに確実に資金を投入するのに役立ちます
  • パフォーマンスベースの予算ルールを試して、パフォーマンスの高いキャンペーンの売上を引き続き伸ばしましょう

状況2: 予算を全額使い切りましたが、コンバージョンが見られません

アクション: 広告費に見合った効果が見られない場合は、以下をお試しください

  • キャンペーンの入札、ターゲティング商品詳細ページを最適化しましょう
  • パフォーマンスが向上したかどうかを定期的に確認してください
  • この方法がうまくいかない場合は、このキャンペーンの予算を減らして、パフォーマンスの高いキャンペーンに再配分してみてください

状況3: 予算を全額使い切っていませんが、コンバージョンが見られます

アクション: これは理想的な状態であるため、以下をお試しください

  • 予算を超過していないため、現状の予算を維持しましょう。ただし、予算超過し始めていないかどうかを確認するために、予算に目を光らせてください。予算を超過し始めた場合は、予算の増額を検討してください

状況4: 予算を全額使い切っておらず、コンバージョンも見られません
コンバージョンがほとんどない、またはまったくなく、予算があまり使われていない場合は、以下をお試しください。

アクション:

  • キャンペーンの入札、ターゲティング、商品詳細ページを最適化しましょう
  • パフォーマンスが向上したかどうかを定期的に確認してください
  • この方法がうまくいかない場合は、このキャンペーンの予算を減らして、パフォーマンスの高いキャンペーンに再配分してみてください

重要なポイント

キャンペーンの入札額、ターゲティング、および商品詳細ページを見直して、最適化をお試しください。それでも改善が見られない場合は、予算の削減およびパフォーマンスの高いキャンペーンへの再割り当てを検討してください。

「予算」ページ(ベータ版)

「予算」ページ(ベータ版)とは?

「予算」ページ(ベータ版)はキャンペーンマネージャー内にあるページで、開始したキャンペーンに関するパフォーマンス指標が表示されます。これらのインサイトは、キャンペーンが予算内に収まっているときのキャンペーンの可能性や最適化の機会だけでなく、その方法に関する具体的な推奨事項を示すことでキャンペーンの更新や改善に役立てることができます。

「予算」ページ(ベータ版)で使用できる指標は次のとおりです。

  • 予算内に収まっていた平均時間
  • 逃した売上の推定値*
  • 逃したインプレッションの推定値
  • 逃したクリックの推定値
  • 推奨予算**

「予算」ページにアクセスする3つの理由:

  • キャンペーンが予算超過した場合、特定の期間について、それがキャンペーンパフォーマンスに与える影響を分析できます。
  • キャンペーンが予算超過することなく予算内に収まった場合の可能性を確認するのに役立ちます。「予算」ページ(ベータ版)は、キャンペーンが予算超過する可能性や、インプレッション数、クリック数、売上を逃す可能性を最小限に抑えるのに役立つ推奨予算を提供します。
  • 予算超過になることが多いものの、予算内に収まっているときは好調なキャンペーンを分析するためです。このキャンペーンのデータをレポート形式でダウンロードし、90日間以上の結果を確認することをおすすめします。

重要なポイント

  • 「予算」ページを確認する - 少なくとも2週間ごとに「予算」ページを確認し、キャンペーンパフォーマンスを常に把握するようにしてください。
  • 予算に関する推奨事項を適用する - 推奨予算は以前のキャンペーンパフォーマンスに基づいて提供されますが、推奨事項を適用する前の予算でできることを考慮してください
  • 予算レポートを見る - ダウンロード可能な予算レポートは、期間別キャンペーンパフォーマンスの詳細な把握とキャンペーンの最適化にとても役立ちます

*予算超過していない同じマーケットプレイスでの類似キャンペーン(類似商品とターゲティングを含む)に基づき、機械学習を使用して逃したクリック数を推定しました。次に、逃したクリックの推定値と共に、過去のクリックスルー率と過去の売上を使用して、逃した売上や逃したインプレッションの推定値も計算できます。他の予測モデルと同様に、これらの指標は参照用にのみ推定されるもので、保証ではありません。

**逃した機会と同様に、推奨予算も機械学習モデルの逃したクリックの推定値に基づきます。また、キャンペーンの過去のクリック単価に基づき、季節性などの他の要因も考慮して、クリック単価を推定します。次に、逃したクリックの推定値×クリック単価の推定値で推奨予算を算出します。推奨予算を採用すると、このような機会を逃さないようにするのに役立つ場合があります。

予算ルール

予算ルールとは?

予算ルールとは、キャンペーン予算のルールを設定できる機能です。予算ルールを適用すると、主要なショッピングイベントのキャンペーンの1日の予算が自動的に引き上げられ、キャンペーンパフォーマンスに基づいて予算が調整されます。

この自動最適化のメリットは、キャンペーンでより長く予算超過が起きないようにする上で役立ち、インプレッション、クリック、売上の機会の増加に貢献することです。また、予算ルールは、トラフィックの多い日に予算を自動的に調整、維持、最適化することで、キャンペーンの予算を最適化する際の手作業も削減します。

選択できる予算ルールには、次の2つのタイプがあります。

  • スケジュールに基づく予算ルールを設定すると、設定した期間中に指定した割合でキャンペーン予算が引き上げられます。これは、トラフィックの増加が見込めるプライムデーホリデーなどの主要なショッピングイベントで役立つ可能性があります。
  • パフォーマンスに基づく予算ルールでは、キャンペーンのパフォーマンスが高くなったときに自動的に作動します。これは、クリックスルー率(CTR)やコンバージョン率(CVR)などの特定のパフォーマンスのしきい値に達したときに予算を上げることで、キャンペーンの広告効果の継続的な向上に役立ちます。

予算ルールを使用するべき3つの理由

  • 広告主様は、スケジュールに基づくルールを使用して特定の期間の予算を増やし、パフォーマンスの向上に役立てることができます。これは、トラフィックの多い機会の可能性を特定した広告主様にとって、カスタム期間中にインプレッション、クリック、売上を獲得する可能性を高める上で役立ちます。
    • たとえば、11月1日から11月30日まで、または毎週土曜日は、予算を20%増やすよう設定できます。
  • スケジュールに基づくルールを使用して、プライムデーやブラックフライデーなどの特別なイベントの予算を事前に増やしておくと、販売の機会損失を減らし、予算内に収まる期間を長くする上で役立ちます。
    • たとえば、ブラックフライデーに予算を100%増やすようにルールを設定できます。
  • 広告主様は、パフォーマンスに基づくルールを使用してパフォーマンスの高いキャンペーンの予算を増やし、売上を伸ばし続けることができます。
    • たとえば、ROASが5であると広告主様にとって好調な結果である場合、ROASが5に達したときに自動的に予算を20%増やすようにキャンペーンを設定できます。

ここでは、遭遇する可能性がある状況とその対処方法をご紹介します。

状況1: キャンペーンが毎日予算を超過する

アクション: 1日の予算を増やすか、毎日繰り返される予算ルールを適用します

状況2: 週末に限ってキャンペーンが予算を超過する

アクション: 週末にのみ予算を増やすスケジュールに基づく予算ルールを適用します。まずは、20%から始めましょう

状況3: 重要なショッピングイベントが控えている

アクション: その特定の期間に実行するスケジュールに基づくルールを適用します。また、HAQMから主要なショッピングイベントの推奨事項が提供されることにご留意ください

状況4: パフォーマンスが基準を上回っている限り、キャンペーンを実行できる予算にしたい

アクション: キャンペーンパフォーマンスが指定した基準に達したときに予算を増やすには、パフォーマンスに基づくルールセットを適用します