ガイド
マーケティングと広告におけるダイバーシティおよびインクルージョンの重要性
インクルーシブマーケティングには、広告におけるダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン（DEI）が含まれます。マーケティングにおいてインクルーシブな姿勢がなぜ重要なのか、どのように始めるのかについてご紹介します。
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HAQM Adsでは、インクルーシブなクリエイティブ戦略を策定し、成功につながる広告キャンペーンを始めるのに役立つさまざまなクリエイティブサービスとツールが用意されています。
広告主様やマーケティング担当者にとって、インクルーシブなマーケティング計画を作成することは最優先事項ですが、これは簡単なことではありません。そして、消費者はインクルーシブマーケティングに対してより敏感になりつつあります。 HAQM AdsがEnvironics Researchと共同で世界の主要5地域で5,131人の消費者を対象に行った調査によると、調査回答者の44%が、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン（DEI）が過去3年間でますます重要になっていると答えています。1
インクルーシブマーケティングとは？
インクルーシブマーケティングとは、ブランドや会社の内部構造から外部の広告キャンペーンに至るまで、あらゆる分野でダイバーシティを含むマーケティングのことです。
「ダイバーシティがあり、エクイティを確保できても、インクルージョンがなければ持続可能ではありません」と、アマゾンウェブサービスのグローバル変更管理、運用、および戦略的イベントの責任者であるJameka Pankeyは、2022年のカンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバルの前にHAQM Adsに語りました。「たとえば、パーティに行くと、会場にはダイバーシティがあります。さまざまなバックグラウンド、民族、宗教、年齢のゲストがいます。でも、会場の中に入っていっても、仲間に入れてもらえているとは感じられません......ここで、インクルージョンが問題になるのです。インクルージョンがあることで、持続可能性が築かれ、文化的な変化がもたらされ、他の人々が帰属意識を持つようになります。私たちは皆さんをパーティに招待するだけでなく、ダンスに誘いたいのです。そして、何か食べたいものがあるか知りたいのです。参加していると感じてもらいたいのです。『音楽のリクエストはありますか？』と声をかけるでしょう。」
社内的には職場文化にDEIを取り入れることが重要ですが、それが社外にも適用されることが必要です。インクルーシブコンテンツとは、幅広いオーディエンスを描写し、それらに関連するブランドメッセージや広告を作成することを意味します。この種のコンテンツは、お客様が高く評価され、受け入れられていると感じるのに役立ちます。同じHAQM AdsとEnvironicsの調査によると、消費者の10人に7人は、購入するブランドを選択する際にDEIが重要な要素であると答え、消費者の45%が、DEIを反映し促進するブランドからなら商品の値段が高くても構わないと述べています。2
より多くのオーディエンスを代表する声、クリエイティブ、視点を組み込むことで、広告をよりインクルーシブにすることができます。たとえば、広告キャンペーンにおけるインクルーシブな姿勢とは、多様な画像や言語を含めることを意味する場合があります。
マーケティングにおいてダイバーシティとインクルージョンが重要なのはなぜですか？
ダイバーシティとインクルージョンは、さまざまなバックグラウンドを持つオーディエンスを称えるのに役立つため、マーケティングにおいて重要です。このタイプのマーケティングは、オーディエンスが自分の価値観に合ったブランドを見つけるのに役立ちます。これは、より多くの消費者が興味を持っている点です。
たとえば、消費者の67%は、ブランドがDEIを促進するために行動することが重要であると回答しています。3 それは、ブランドの企業文化から始まるもので、お客様はブランドの広告や商品と一緒にこの点も検討しています。 消費者の46%は「DEIに企業としてコミットメントしているブランドをあえて選ぶ」と回答しています。4 これには、たとえば企業のリーダーシップにおける文化的ダイバーシティが含まれます。企業のDEIは、マーケティングに直接影響します。なぜなら、企業内の文化的ダイバーシティを受け入れることなく、マーケティングにダイバーシティを持たせることは困難だからです。
しかし、それは単なる1ステップのプロセスではありません。DEIのイニシアチブに続いて、アクションが必要です。それが広告におけるインクルージョンの向上、多様なスタッフの雇用、あらゆるオーディエンス向けの商品開発のいずれによってブランドに反映されているかにかかわらず、消費者の61%は、自分が購入するブランドがDEIの促進に取り組むことは重要であると回答しています。5 これは継続的な改善プロセスでもあります。また、DEIは購買に影響を与える可能性もありますが（米国の消費者の49%、英国の消費者の42%、カナダの消費者の38%は、DEIは購買行動に大きく影響すると回答）6、これはインクルーシブマーケティングを採用する主な動機にはならないはずです。
インクルーシブマーケティングの原則
インクルーシブマーケティングには一連の事前定義された原則があるわけではありませんが、マーケティング戦略において考慮すべき重要なトピックがいくつかあります。ここでは、インクルーシブマーケティングの優先順位付けと統合に役立つ、提案された原則の例をいくつか紹介します。
リーダーシップを発揮して内部からのインクルージョンを促進する
インクルージョンの組み込みを開始するには、まず企業文化やスタッフの内部に取り入れることが一番です。「私はこの点で、リーダーが多様な人材を引き付けることにコミットするなどの大きなものから、会議を中断してより若いチームメンバーに話させる機会を与えるなどのあまり目立たないものまで、いろいろと観察してきました」と、HAQM Adsのグローバル広告パートナー開発チームのプリンシパルプロダクトマネージャーであるNatalia Alfonsoは、DEIに関するさまざまなHAQM AdsリーダーとのInside Voicesシリーズのインタビューの中で彼女のチームのリーダーシップがどのようにインクルージョンを促進しているかについて語っています。「私たちの会社のリーダーは、さまざまな役職、背景、年功のチームメンバーの意見を求めてくれるので、とてもうれしく感じます。」
多様な意見を受け入れるようにする
DEIの促進には、聞くことと伝えることの両方が含まれます。「私にとってのダイバーシティとは、さまざまなバックグラウンドや経験があるため、1つの物事に対して多くの異なるインサイトや視点を持てることです」と、HAQMのグローバル広告パートナー開発チームのシニアプログラムマネージャーであるKumiko AraiはInside Voicesのチャットで語りました。そして、そして結果は？ 「私は、ダイバーシティがチームをより強くし、いろんなお客様をより良くサポートするのに役立つと確信しています。私にとってエクイティとは、みんなが平等に認められることです。また、インクルージョンとは、一人ひとりの状況や背景を意識し、さまざまな意見に注意が払われるようにすることです。」
多様な世界を反映したキャンペーンを作成する
広告キャンペーンで見られることは、お客様にとって重要なだけでなく、社会の考え方を広げるのにも役立ちます。HAQM StudiosとPrime Video TVのグローバルダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンの責任者であるLatasha Gillespieは、unBoxed 2021の基調講演の冒頭でインクルーシブなキャンペーンについての考えを述べました。 「ブランドストーリーテラーとして、私たちのキャンペーンやクリエイティブは世界を見る一般的な方法に挑戦を投げかけ、自分自身や他の人について新しい可能性を想像することができます。そのような可能性は、私たちの世界をより公平でインクルーシブなものにするのに役立ちます。」
インクルーシブな姿勢を活かして視野を広げる
インクルーシブマーケティングの活用は、ブランドや商品の販売機会を増やすことにもつながります。「インクルーシブな企業は、複雑な課題を見るためのより幅広い視点があり、それによって有意義な解決策を見出すことができるのです」と、GroupMとWPPのグループ企業であるXaxisのグローバルソリューションおよびイノベーション担当ディレクターであるAkama Davies氏は、HAQM Adsのために書いたブログの中で述べています。「消費者主導のビジネスでは、幅広い意見に耳を傾けることで、お客様を理解し、共感し、コミュニケーションを取る能力を示すのに役立ちます。インクルーシブでなければ、真にお客様中心主義で革新的になることはできません。」
本物志向を貫くこと
インクルーシブマーケティングの重要なポイントは、それが完成することは決してないということを理解することです。PepsiCo Beverages North Americaのウォーターポートフォリオのマーケティング担当副社長であるZach Harris氏は、HAQM Ads向けの「My Best Advice」シリーズのインタビューの中で、「できることは常に増え続けるでしょう」と述べています。「しかし、マーケティング担当者が今できる最大のことは、本物というこの考えを真に尊重することだと思います。真の変化を遂げるには時間がかかりますが、私たちの活動すべてにおいて本物であることを推奨し続ける限り、私たちは正しい方向に進むことができ、インクルーシブで、すべての人を受け入れ、すべての人に力を与える業界を作ることができます。」
インクルーシブマーケティングの4つのトレンドと事例
ダイバーシティは、採用の決定から多様な商品オプションの提供まで、さまざまな形でマーケティングに使用されます。ここでは、マーケティングにおけるダイバーシティの例を4つ紹介します。
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起業家のAngel Johnson氏は、あらゆるタイプの体型に対応するインクルーシブな服を作るアクティブウェア会社を作ろうとしました。ICONIのおかげで、彼女は多様な商品を提供できただけでなく、黒人や女性が経営する企業に注目を集めることもできました。
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Publicis Groupeの最高デジタル責任者であるHelen Lin氏は、主な目標の1つはメンターシップへの取り組みである、と最近のHAQM Adsとの質疑応答で述べています。「成功は成功につながります」とLin氏は話します。他の人を強めれば、影響力のある人々に囲まれるでしょう。これにより、今度は自分が成功しやすくなります。」
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Ad Councilの「Love Has No Labels（愛にはラベルがない）」キャンペーンでは、ダイバーシティとインクルージョンのストーリーを共有することでオーディエンスにインスピレーションを与えたいと考えていました。そうすることで、彼らは意識を高め、オーディエンスがよりインクルーシブな世界を創造するように促したいと考えています。
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Hyundai Motor AmericaのCMOであるAngela Zepeda氏は、自社のマーケティングをより多様なものにするために、LGBTQに焦点を当てたいくつかのプログラムを立ち上げ、アフリカ系アメリカ人専門のマーケティングエージェンシーを採用しました。会社の内部構造が、外部広告のメッセージを反映していることが重要です。
また、HAQM Adsのグローバルマーケティング担当ディレクターであるClaire Paullは、2022年10月に開催された毎年恒例のunBoxedカンファレンスで次のように述べています。「もっと多くの女性リーダーが必要です。女性が周りを見渡して、自分はここにいてもいいんだと思えるようにする必要があります。会社が採用慣行を見直し、こうしたことに関する目標を設定していることが重要です。」
インクルーシブなマーケティング戦略を策定する
ダイバーシティマーケティングの主要な構成コンポーネントには、DEIの3つの部分、すなわちダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンがすべて含まれています。インクルーシブマーケティング戦略が機能的かつ効果的であるためには、これら3つすべてを認識し、強調する必要があります。
「インクルージョンとは、生きた経験を認め、独自のスキルと視点を活用して、誰もが経験のオーナーシップとエンパワーメントを持つようにすることです」とPankeyは2022年のカンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバルの前にダイバーシティマーケティングについてHAQM Adsに語りました。「そして、ダイバーシティとは、人種、民族、性自認、性的指向、年齢、階級、身体能力、宗教、言語、軍事的地位など、認識できるすべてのアイデンティティのことを考慮するということです。それがダイバーシティです。そして、エクイティは、アクセスと機会に関係します。それは、個人の成功を阻む障壁を取り除き、偏見を断ち切ることです。方針、慣行、システムによって、すべての社員が機会やリソースを得て、功績を認められるようにすることです。」
これら3つのコンポーネントはすべて、広告だけでなく、会社、ブランド、メッセージのあらゆる側面に見られるはずです。そうすることで、お客様の満足と献身につなげるのに役立つのです。消費者の51%は、ブランドがDEIへのコミットメントを示す最も信頼できる方法とは、より広範な行動を通じて、自社の商品やサービスを超えてサポートしていることであると述べています。7
ご利用経験が限られている場合は、お問い合わせいただき、HAQM Adsマネージドサービスをリクエストしてください。最低予算が適用されます。
1～7 HAQM AdsとEnvironics Research、「2022 Higher Impact」調査、カナダ、ドイツ、日本、英国、米国