事例

電通とHAQM AdsのAPI連携による新しいオーディエンスの発見が、ブランドの向上率を高めることに貢献する

リテールインサイト

使用したプロダクト

目標

  • HAQMブランドリフトからカスタムターゲットオーディエンスを開発する
  • 関連性の高い新規オーディエンスにおいてブランドの認知を高める
  • カスタムオーディエンス向けの広告キャンペーンを有効にする

アプローチ

  • API連携を利用して、電通の技術とHAQM DSPを組み合わせ、コンビニエンス小売業者(Co-op)に合わせたカスタムオーディエンスを導き出す
  • Prime Videoを通じた関連性の高いオーディエンスに対する広告キャンペーンを活性化する

結果

  • 若年層オーディエンス(25~34歳)のブランドの向上率(プリファレンス)が4ポイント増
  • 富裕層オーディエンス(5万~7万ポンドの収入層)でのブランドの向上率が5ポイント増
  • 若年層オーディエンス(25~34歳)のブランドの向上率(好感度)が5ポイント増

電通は世界をリードする、統合における成長と変革のパートナーです。最近、電通は独自の指標、ID、インサイトプラットフォームで、HAQM Adsとグローバルに連携したことを発表しました。電通は、英国を拠点とするコンビニエンス小売業者のCo-opなど、世界の最も革新的なマーケターの一部と提携しています。

成功の秘訣

電通とHAQMは協力して、複数のHAQM Ads APIとの連携(ペルソナビルダーAPIオーディエンスディスカバリーAPI重複オーディエンスAPIを含む)を活用し、リテールでの購入行動やPrime Videoの消費などに関するHAQMの深い理解に接続できるようにしました。HAQMから受け取った情報は電通のプラットフォームに直接接続されます。そして、購入された上位のリテールカテゴリー、重複するオーディエンス、視聴回数上位のTV番組や映画といったPrime Videoインサイトなど、高度なレベルのリテールインサイトを提供します。

電通のグローバルオーディエンスプラットフォームは、何千ものアトリビュートからなる独自の消費者調査パネルを活用して、消費者の興味・関心、熱中している対象、価値観、信頼要因、動機、ニーズに関するインサイトを提供します。電通は、API連携により、パネルインサイトとHAQM Adsの情報を利用して、サードパーティのクッキーに頼ることなく、インクリメンタルシグナルを使用してカスタムオーディエンスやペルソナを開発できるようにしました。

カスタムメイドのオーディエンスを開発すると、各ペルソナをPrime Videoを含むさまざまな広告フォーマットのHAQM Adsキャンペーンでシームレスに有効化し、HAQM Adsのダイレクトパートナーパブリッシャーにも拡張できるようになります。

ペルソナを使った大規模なキャンペーンを作成することで、広告主様はHAQMブランドリフト調査やキャンペーン指標(リーチや頻度と代替キャンペーンとの比較(リニアTV対Prime Videoなど)を含む)を活用して、ブランドに対する感情を測定できます。

適切な材料を探す

電通はクライアントのCo-opと協力して、オーディエンスの増加とブランドの認知の向上を目的とした戦略的アプローチを策定しました。ファーストパーティのインサイトなしに包括的な戦略を構築する必要性を認識した同チームは、電通独自のインサイトとHAQM Adsのオーディエンスインテリジェンスを活用して主要なセグメントを決定しました。これらの潜在性の高いオーディエンスを見付けることにより、電通は、Co-opが関連性の高いオーディエンスに大規模にリーチする広告キャンペーンを通じて、好感度とブランドプリファレンスを高めるようサポートしました。

電通の企画チームは、Co-opにとって理想的なカスタムオーディエンスを見付けることができました。そのオーディエンスは、倫理的な消費を優先し、地域社会の問題を積極的に支援し、国の問題よりも地域の問題を重視するお客様です。このオーディエンスは、ロイヤルティに報い、社会的および環境的コミットメントを持ち、フェアトレード商品を提供するブランドを好みます。これらのオーディエンスは、より若年の、より富裕層のオーディエンスに広がり、ストリーミングTVやオーガニックな商品や食料品の市場を好む傾向があります。そこで電通は、Co-opが希望するオーディエンスに大規模にリーチするために、Prime Video広告を活用することにしました。

新鮮な視点

Co-opがオーダーメイドのオーディエンスにはたらきかけ、Prime Videoを活用した結果、25~34歳の若年層オーディエンスではプリファレンスが4ポイント上昇し、好感度も5ポイント上昇しました。また、年間収入が5~7万ポンドの富裕層オーディエンスでは、5ポイント上昇しました。1 これらの結果に他のブランドも触発され、HAQM Adsで電通との実験を模索するようになりました。

この連携を最初に英国で開始した後、電通は自社の技術を利用できる地域を積極的に拡大しています。電通のグローバルオーディエンスプラットフォームを活用する、より多くの広告主様が自動化されたプロセスを通じてオフラインペルソナやカスタムペルソナをHAQM DSPで直接有効化できるようにするためです。この電通とHAQM Adsの連携は、現在、英国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、スウェーデン、サウジアラビアで利用でき、今年後半には他の国々でも開始される予定です。

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世界で初めて、電通とHAQM Adsの新たな連携の力を活用したクライアントになれたことをとても嬉しく思います。競争の激しい当社のリテールセクターでは、最も価値のある消費者オーディエンスをどのようにターゲットにするかに継続的に注力し、最終的にはメディア予算が最大の成果を生み出すように投資する方法を見つけることが非常に重要です。そのための新たな機会が、この新しい機能によって開かれました。今後もこの連携を活用して、さらにインパクトのある結果をもたらすことを楽しみにしています。

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— Co-op、メディアエクセレンスおよびコミュニケーションプランニング責任者、Kameshia Lewis氏

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HAQMと提携して、当社のグローバルオーディエンスプラットフォームを強化および拡張できることをうれしく思います。この新機能により、プレミアムHAQMブランドの何百万件もの取引から導き出されたインサイトをリアルタイムで得ることができます。ボタンをクリックするだけでHAQMインサイトを利用可能になったことは、当社のエージェンシープランナー、最終的には当社のお客様に、より大きな価値を提供する面で貢献しています。

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— 電通、メディアプロダクト部長、Akash Jairath氏

1HAQMブランドリフト調査を使用して代理店が提供したデータ、英国、2024年。