事例
CCI、ターゲットHAQM DSP戦略でソロフレッシュの売上を20%成長

Goals
- 売上の最大化
- 各広告タイプの評価指標の確立
- 顧客の購買行動の可視化と理解
- フルファネルキャンペーン評価のフレームワーク構築
Approach
- HAQM Marketing Cloudを使用して複数の広告タイプの効果を総合的に評価
- ファーストタッチとラストタッチのアトリビューションを分析し、顧客エンゲージメントの効果を測定
- AMCインサイトを活用して顧客の購買行動を分析し、コンバージョンポイントを特定
Results
- ブランド全体の売上が20%増加
- 認知キャンペーン後、ブランド検索リフトが+75%増加
- 広告からの顧客のリピート購入率が75%に達し、平均の60%を上回る
日本の消費財企業であるソロフレッシュコーヒーシステムは、コーヒー業界をリードするUCC上島珈琲の品質と革新的技術を結集したカプセル式コーヒーシステム「ドリップポッド」を展開し、家庭での本格的なコーヒー体験を実現、多くの愛好家から高い評価を得ています。2016年9月のHAQMストア進出依頼、着実に顧客基盤を拡大し、成長するコーヒーマシン市場において強固な競争力を維持しています。
この市場拡大を促進するため、ソロフレッシュは2024年初頭、デジタルコマースパートナーとしてCARTA COMMUNICATIONS(以下、CCI)を起用しました。HAQM Ads認定パートナーであるCCIは、HAQMの先進的な広告ソリューションと専門的なノウハウを組み合わせ、クライアントの売上増大、ブランド認知度の向上、HAQM上での顧客ロイヤルティ強化を効果的に支援しています。
ソロフレッシュとCCIは、包括的な広告戦略を設計し、4つの主要目標を設定しました。それは、売上の最大化、HAQM広告の評価指標の確立、顧客の購買行動の可視化、そして全てのファネルに渡るキャンペーン評価のフレームワーク構築です。これにより、従来の指標を超えて、HAQM上での顧客エンゲージメントとコンバージョンに関する深い洞察を獲得することを目指しています。
データ主導のインサイトによる顧客エンゲージメントの強化
広告投資効率や顧客維持率の相関を解明するため、CCIはHAQM Marketing Cloud (AMC)とソロフレッシュのキャンペーンデータを活用しました。これにより、リピート購入率や顧客エンゲージメント等の指標を分析し、顧客獲得コストや総合的なROIに関する価値あるインサイトを導き出しました。リピート購入を促進する必要があるソロフレッシュのコーヒー製品において、顧客との長期的な関係性の価値を正確に評価することが極めて重要です。
AMCから得たインサイトを用いて、CCIはHAQM DSPとスポンサードプロダクトがソロフレッシュのターゲットオーディエンスにどのような影響を与えているかを把握し、広告投資を強化すべき領域を明らかにしました。この分析により、認知度向上とエンゲージメント促進の戦略的バランスが、ソロフレッシュのターゲットセグメントにおける広告効果を最大化することを示しました。これを踏まえ、CCIはミッドファネルおよびリピート顧客向けキャンペーンへの予算増額を提案し、ブランド成長の潜在力をさらに引き出す戦略を展開しました。
カスタマージャーニーの可視化による重要なコンバージョンポイントの特定
キャンペーンタイプ、ターゲット戦略、ソロフレッシュの商品カテゴリーに基づいて整理されたAMCのダッシュボードインサイトを活用し、CCIは最初の広告接触からコンバージョンまでの顧客行動を詳細にマッピングしました。この分析により、HAQM DSPと「コーヒーメーカー」「コーヒーマシン」等のノンブランドキーワードを組み合わせたスポンサードプロダクトがコンバージョン促進に顕著な効果を示すことが明らかになりました。このインサイトは、オンサイト広告とオフサイト広告の統合によるブランド認知の構築と、多角的な接点で潜在顧客にアプローチする重要性を示しています。

HAQM Marketing Cloudのようなツールへの投資は、影響力のあるマーケティングの意思決定を形成する上で非常に価値があるインサイトを提供します。AMCを活用することで、即時的な投資効果と長期的な成長の可能性の両方を可視化でき、ソロフレッシュの持続的な成功を実現するための正確な広告予算配分が可能になります。

— CARTA COMMUNICATIONS、ECマーケティング局 局長、武井絢子氏
ファネル全体を通じたエンゲージメントとコンバージョンの促進
ソロフレッシュの顧客購買経路の分析を通じて、CCIはマーケティングファネル全体において効果的な投資配分を実現し、認知からコンバージョンまでバランスの取れた包括的なアプローチを構築しました。ファーストタッチおよびラストタッチのアトリビューション分析により、HAQM DSPとスポンサードプロダクトが顧客の検討段階から購入決定に至るプロセスにおいて重要な役割を果たしていることが明確に示されました。
HAQM DSPは、以前コーヒー製品に興味を示したオーディエンスに対するブランド想起の維持と、ファネル全体でのブランド認知度向上に重要な役割を果たしました。さらに、HAQM Marketing Cloudは、ブランド検索リフト、インクリメンタルリーチ、オーガニックなリピート購入などのクロスチャネルインサイトを提供し、CCIによる広告配置の最適化を可能にしました。これにより、ソロフレッシュは効果的な顧客エンゲージメントを実現し、持続的な成長の基盤を確立しました。
新規顧客獲得、コンバージョン率、および総売上の成長
CCIのHAQM Adsキャンペーンは、重要な指標において顕著な成長を上げました。キャンペーン期間中、ブランド全体の売上(オーガニックチャネルを含む)が20%1増加しました。認知広告の効果により、ブランド検索コンバージョンは75%2増加し、ターゲットオーディエンスにおけるブランド認知が向上しました。さらに、広告を通じて獲得した顧客の75%3がリピート購入を行い、通常のリピート率である60%4 を上回る結果を達成しました。

プロダクトアップデートを施策へ反映させ先行者メリットを獲得すること、また迅速なPDCAサイクル(計画-実行-評価-改善)を通じて成功パターンを特定していく過程において、パートナーとの緊密な協力関係が不可欠です。この連携により、市場動向への迅速な対応と効果的な戦略の立案・実行が可能となり、競争優位性の維持・向上につながります。

— ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社、部長、小手裕之氏
1~4 ソロフレッシュコーヒーシステム、日本 2024年。